【movies】パンズラビリンス

随分長らく更新を休んでましたが、
これからまた再開したいと思います。
願わくばしばらく楽な日々が続きますように…。

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監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ他

ぱんずらびりんす


アカデミー賞をはじめ、世界中で絶賛されたダークファンタジー。

1944年のスペイン。
内戦の色濃く、フランス軍とゲリラとの戦いが続いていた。
11歳のオフェリアは母親の再婚相手であるビダル大尉の元へ
身を寄せることとなるが、冷酷が皮を被ったようなビダル大尉には
全く馴染めない。
そんな折、ナナフシの姿をした妖精に導かれ、屋敷の近くの
迷宮へと足を踏み入れる。
そこで出会った牧神(パン)は、オフェリアが彼の国の
姫であると言い、それを証明するために3つの試練を課すのだが…。

「スリーピーホロウ」を彷彿とさせる、徹底して作り込まれた
美術世界が凄い。
そしてダークファンタジーの名に違わず、これまた徹底的に
暗い世界観に痛々しい暴力描写。
現実でも幻想でも容赦なく血が流れ、話が進むにつれて
オフェリアの居場所は狭くなる一方。
そんな彼女を支えるたった1本の糸、それがファンタジーなのである。

周囲の状況に追い詰められ、どんどん刹那的になってゆく
オフェリアはしかし、それでも幻想にすがらなければ
生きていくことすらままならない。
その幻想はもはや病的とも言えるほど歪んでしまっているというのに…。

そして実はそれぞれのファンタジー(希望や、欲望)に
つき動かされて愚かしい行為を繰り返す大人たち。
生きる希望としてのファンタジーと、それを追い詰め、
踏みにじるファンタジーの残酷な一面との対比。

説明するととてつもなく複雑な物語だが、語り口は
極めてわかりやすい。
しかもそれでいて、噛んでも噛んでも味の出る
スルメのような奥深さは驚嘆の域。
果てはこの話の全てが幻だったのではないかとも取れる
ラストシーンが絶妙過ぎる。

まさに迷宮にふさわしい物語の奥底でファンタジーが
救ったのが少女の魂なのか否かは、かくして観手の判断という
迷宮へと、またしても落ちゆくのである。。。

ギレルモ・デル・トロ監督はこれまで「ブレイド2」に
「ヘルボーイ」と、なんちゃってB級路線かと思っていたんだが、
この作品で特A級の壁すらも打ち破るかもしれないな。

今後の活動は要チェックや。


☆×4(5点満点中)

まさかスペイン映画とは、観るまで気づきませんでしたよ。。

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しまんちゅ

しまんちゅ

へこみやすい魚座、最近自分は天然かもしれないと思い始めたAB型。
寝ても覚めても映画に埋もれる日々が好きであります。
映画検定はまだまだ3級です。これからも頑張って勉強しようと思います。
その他、たまにロック、小説にふけり、思い立って旅行に行ったり写真など撮ってみたり。

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