【movieTIPS-6】あっち向いて、ホイも奥深い

独断と偏見に基づく映画論・しまんちゅメソッドです。

日本の伝統的な遊びの一つとして上下左右に首を振る
「あっち向いて、ホイ」がありますが映画の撮影においても
この上下左右の動きというのは基本的なエッセンスの一つとして
挙げられます。

一般には「パン」と「ティルト」と言います。

1.パンとは、カメラを横に動かすこと。

2.ティルトとは、カメラを上下に動かすこと。


実際の使い方とあわせて説明すると↓のような感じでしょうか。

ケース:はじめにAさんが写っている。画面外からBさんの
    声がして振り返ると、Bさんが部屋に入ってくる。
    (AさんからBさんの方向へパン)

パン


ケース:はじめにAさんが写っている。画面外からBさんの
    声がしてAさんが振り返る。
    しかしそれはBさんではなく、怪物だった?!
    (Bさんの足元から顔へ向けてティルト・アップ)

ティルト


「パン」は人物同士の位置関係や部屋の広さなどを表現する時には
効果的であると言えます。
一方「ティルト」は被写体を印象付けたい時などに効果的である、
ということが言えるでしょうか。

また上記のケースでは「パン」の場合は1カットで済むところを
「ティルト」の場合は2カットの構成となります。
わざわざカットを分けることによって、観客は前後のカットの
つながりを意識し、意味を見出そうとします
(MovieTips2:モンタージュの回)。
これにより「何か仕掛けがあるのかな」という期待を抱かせて場を
盛り上げる効果もあると言えそうですね。

逆に何も仕掛けがないと、「何もないんかい!」と
観客を怒らせることになります(笑)


ついでに応用技術として「パンフォーカス」といものもあります。
「フォーカス」とはつまりカメラの焦点のことですね。
焦点を当てる位置を、1カットの中で変えるという技法です。
(正確には「ディープフォーカス」というようですが)

以下のようなやり方で空間の奥行きを表現するのに使ったりします。

ケース:AさんとBさんが会話をしている。
    その様子を、Cさんが遠めに見ている。
    (最初はAさんとBさんにピントが合っていて、手前は
     ぼけているか、ほとんど見えない。
     次に手前のCさんにピントが合い、奥のA・Bさんはぼける。)

パンフォーカス


人間の目でも焦点をずらすということはできますが
普段あまり意識しない分、こういった映像表現で見せられると
「おおっ」というインパクトがあるんじゃないでしょうか。
「パン」と違って多用はしにくいかと思いますが
意味深で効果的な撮影手法ですね。


これを知れば映画がもっと面白くなる…かは定かではない!!

次回は知ったかぶりの撮影技法「クロースアップ」について
語りましょう。

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しまんちゅ

しまんちゅ

へこみやすい魚座、最近自分は天然かもしれないと思い始めたAB型。
寝ても覚めても映画に埋もれる日々が好きであります。
映画検定はまだまだ3級です。これからも頑張って勉強しようと思います。
その他、たまにロック、小説にふけり、思い立って旅行に行ったり写真など撮ってみたり。

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