【movies】シッコ

監督・出演:マイケル・ムーア

「ボウリング・フォー・コロンバイン」や「華氏911」などで
知られるマイケル・ムーア監督による、突撃隣の晩御飯ならぬ
突撃アメリカの医療問題。

本作もまたドキュメンタリーであり、ムーア監督が募った様々な
医療に関する問題を抱える人々を中心にして、アメリカの
医療保険制度における問題を浮き彫りにしていく。

多分、並みのテロよりこの映画は怖い。

人間が生きていれば、いつか必ず病気になる日は来るだろう。
予期せぬ怪我に見舞われることもあるに違いない。
医療とは、あまねく全ての人間にとって不可欠な仕組みである。

しかしながら、実際の現場が抱える問題点がこのように
描かれることはあまりなかったように感じる。
日本でも医療や福祉の問題をテレビが取り上げ、ことさら深刻に
レポートすることもあるが、この作品と比べれば見る影もない。
興味深いのは他の国との比較(見習うべき点)も
紹介されている点だ。

例えばフランスなどでは医療費はかからない。
かたやアメリカでは途方もない額の医療費を支払うハメになっている
現状がよく理解できる。
医療保険のあり方次第でこんなにも人々の生活は変わるのか、と
いうことを改めて考えさせられる。

しまいには一般のアメリカ人よりも、アルカイダのテロリストを
収容しているグアンタナモ基地の囚人ほうが、良い医療を
提供されているというわけだ。

事前に連絡しておかないと救急車の利用に保険が適用できないとか、
指の縫合に1本いくらという値がつけられ、財布と相談しながら
自分で選ばなければならないとか、ここまでくるとアメリカでの
暮らしは地獄だなと感じてしまう。

と、いったところで日本を見てみると多少恵まれている面は
あるとしても、医療にそれなりのお金を払わなければ
ならなかったり後期高齢者医療制度など、
多くの問題点を抱えていることは事実だ。

日本ではこの映画はあまり騒がれず、結構スルーされた感も
あるのだがこういったものを通して改めて自分たちの社会を
振り返る機会はもっとあって良いと思う。


☆×4(5点満点中)

「華氏〜」と違ってあまりにリアル過ぎて笑えない作品ではある。

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しまんちゅ

しまんちゅ

へこみやすい魚座、最近自分は天然かもしれないと思い始めたAB型。
寝ても覚めても映画に埋もれる日々が好きであります。
映画検定はまだまだ3級です。これからも頑張って勉強しようと思います。
その他、たまにロック、小説にふけり、思い立って旅行に行ったり写真など撮ってみたり。

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