【movies】スラムドッグ$ミリオネア

監督:ダニー・ボイル
出演:デーヴ・パテル、アニル・カプール、他

先のアカデミー賞で8冠に輝いた作品。
今更この作品を絶賛する必要があるだろうか。
だがやはり絶賛しよう。

スラムドッグミリオネア

ある夜、人気番組「クイズ$ミリオネア」に一人の青年が出場した。
スラム出身で仕事はコールセンターのお茶汲みだが、難問に
次々と正解し、ついにあと1問にまで辿り着く。
しかしそこで不正疑惑をかけられ、警察に身柄を拘束されてしまう。
拷問ともいえる取調べの中、それでも青年は無実を主張するのだが…。

この物語の結末は、はっきり言って観る前から分かっている。
だが始まった瞬間から、そんなことは忘れてしまう。
まさに圧倒的なパワーとテンポで疾走する様に、観客は
目を奪われてしまうことだろう。

監督は今なおコアなファンを持つ「トレインスポッティング」の
ダニー・ボイル。
まず、この映画における映像、音楽のセンスは飛びぬけている。
派手な特殊効果やCGなどまったくないのだが、とにかく
面白くて観てしまう。

物語の構成も実に巧みで、主人公のジャマールがどうやって
問題の答えとなる事柄を知ったのか?というのが導入部だが、
過去と未来の絡め方、さらにはヒロインのラティカとの
恋の行方(こっちが本筋)などとにかく飽きさせない、
ハラハラさせる盛りだくさんの展開。

舞台はインドのスラム街であり、冒頭、スラム街を子供たちが
駆け抜けるシーンからその街の描き方のリアリティも
ひしひしと伝わってくる。
2時間海外旅行したような気分にさせてくれること
請け合いである。

ダニー・ボイル監督はインタビューなどでも、ムンバイのスラム街には
生命力があふれている、ということを言っているが映画全体を
通して観るとその感覚が理解できる。
両親がいなくても子供たちは生きることをやめず、ゴミ溜めのような
世界でゴミをあさったり物乞いをしたり
怪しいガイドを装ったりしながらでも、とにかく生きる方向に
向いている姿勢がすごい。

そのあたり、何かと暗い話題の多い昨今の情勢を考えると
アカデミー賞で評価されたのもわかる気がする。

並みの伝記映画じゃとても敵わないような、まさに壮絶な半生。
人生の喜怒哀楽の全てが描かれていると言っても過言ではないだろう。
七転び八起きというか、山あり谷ありというか、ラストは
「そこでそうくるか」という仕掛けもあり、
もう観たら泣くしかないですよ、これは。

ホント出来過ぎ。でも素晴らしい。


☆×5(5点満点中)

ちなみに「PG12」の指定を受けているらしく、
若干ショッキングなカットがいくつかあるのでご注意されたし。

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しまんちゅ

しまんちゅ

へこみやすい魚座、最近自分は天然かもしれないと思い始めたAB型。
寝ても覚めても映画に埋もれる日々が好きであります。
映画検定はまだまだ3級です。これからも頑張って勉強しようと思います。
その他、たまにロック、小説にふけり、思い立って旅行に行ったり写真など撮ってみたり。

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