【movieTIPS-4】打ち上げ花火、上から撮るか、下から撮るか?

独断と偏見に基づく映画論・しまんちゅメソッドです。
表題は岩井俊二監督の某・有名な作品のタイトルをもじったものです。

長いこと更新してないといざ再開するにも勇気がいりますね。
なんと約1年ぶりの更新になります(苦笑)

はてさて、そういうわけでもう一度このカテゴリ:movieTIPSの
趣旨を説明しておくと、映画の技法(演出・撮影・編集技法)などを
知ることによってまた新しい角度から映画を楽しんでもらおうと
いうわけで、私がこれまで勉強、あるいは実際に映像制作する中で
培った“TIPS”を紹介していこうというものです。

よかったら第1回目からどうぞ。

第1回目:まずは映画の基本から
http://isproduction.dtiblog.com/blog-entry-49.html

第2回目:画は台詞ほどにモノを言う
http://isproduction.dtiblog.com/blog-entry-52.html

第3回目:サスペンスといえばコロンボ?
http://isproduction.dtiblog.com/blog-entry-63.html



さて、第4回目では撮影技法に入っていきましょう。

映像を作るときには必ず、「被写体をどう撮るか」という
ことを考えなければなりません。
これはすなわちカメラをどういう角度でどの高さに
据えて撮影するか、ということであります。

この際、大きなわけ方として
「俯瞰(ふかん)」か「仰角(ぎょうかく)」かの内のどちらかを
選ぶことが多いでしょう。

1.俯瞰とは、被写体に対して上方にカメラを置き、見下ろすように
  撮ること。(被写体の背景には地面などが写ることが多い)

2.仰角とは、被写体に対して下方にカメラを置き、見上げるように
  撮ること。(被写体の背景には空などが写ることが多い)

図にすると↓のような感じになりますね。

ふかんとぎょうかく

で、何?というご意見がそろそろ出そうですね。w
それでは「俯瞰」と「仰角」の使い分けについて、話を進めましょう。

まず「俯瞰」は、被写体の背景が地面となることが多く、
閉塞的な印象を観客に与えます。
手詰まり感や絶望感、地味とか現実的な、といったイメージを
表現するのに使えます。

次に「仰角」は、空を背景とすることが多く、
解放的な印象を観客に与えます。
希望や明るさ、未来といったようなイメージを表現するのに使えます。
ハリウッドの娯楽映画には仰角が多いのではないでしょうか。
(実際に数えたことはないですけど…)


やたらめったら「俯瞰」を使う監督として有名なのは
故・アンドレイ・タルコフスキー監督です。
オリジナル版の「惑星ソラリス」を撮った方ですが、
難解な映画で俯瞰を多用されると思わず眠気を…もよおすかどうかは
皆さんの目でお確かめください。

あと、ちょっと脱線しますがスティーブン・スピルバーグ監督は
普通の監督よりもやや低めの位置にカメラを据えることが多いようです。
これは「子供の視点を表現するため」だそうです。
子供好きの監督らしいやり方ですねぇ。


個人的には、渋い「俯瞰」の映像を撮れるような人間に
なりたいですね。(余談)


これを知れば映画がもっと面白くなる…かは定かではない!!

次回は撮影技法・「パンとティルト」について
語りましょう。

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しまんちゅ

しまんちゅ

へこみやすい魚座、最近自分は天然かもしれないと思い始めたAB型。
寝ても覚めても映画に埋もれる日々が好きであります。
映画検定はまだまだ3級です。これからも頑張って勉強しようと思います。
その他、たまにロック、小説にふけり、思い立って旅行に行ったり写真など撮ってみたり。

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