【movies】スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ

確かにありそうでなかった、和製ウエスタン。w
かつて西部劇が流行った時代に、イタリアで作られる
ようになったマカロニウエスタンっていうジャンルが
あったが、なるほど日本でやればスキヤキか。

さびれた農村・根畑(ネバダ)。
隠された財宝を巡って村にやってきたチンピラども、
すなわち赤の平家と白の源氏。
そして一人、さすらいのガンマンがその村を訪れる。
凄腕のガンマンを自分たちの陣営に引き込もうとする
源氏と平家。
かくして抗争の行方は…。

平家の大将・清盛を演じる佐藤浩市の加速する
バカっぷりに、対する源氏の大将・義経を演じる
伊勢谷友介はどことなく窪塚に似てたりとか、
ヒロイン・木村桂乃の美人っぷりとか
久しぶりに映画で観た石橋貴明の、もうちょっと
勘弁してほしい妖艶っぷりなどキャラクターの活かし方は
流石の三池崇史監督。
そして忘れちゃいけない
クエンティン・タランティーノ(アニメオタク)。w

砂糖ではなく、

白菜からとった甘みは一味違うぜ。

全編英語の台詞もさることながら、やっぱ世界市場
狙ってるなと思える演出の数々は、観て勉強になるなァ。
シェイクスピアのくだりは絶対、イギリス狙いだな。
一方、注目のアクションはキレもいいし、
格好よくて面白い。
刀を銃身で受け止めるの、やってみたい。w

でもその反面、ネタが多すぎて(かどうかは定かでないが)
中盤がちょっとダレた感じになってるのが残念か。
それと主役のガンマンが、他のキャラがあまりに濃すぎて
ちょっと目立ってないかも。。


と言いつつ、全般的にはとにもかくにも楽しめる。
近頃の日本映画には珍しい良質エンターテインメント。
北島三郎が歌う主題歌のカセットテープも
劇場で売ってるぜ!
(CDは出ないのかよ!w)


☆×3(5点満点中)

三池監督がもし海外に行っちゃったら、
誰が日本のエンタメ映画を支えるんだろうか。
っていうのは要らない心配?

【movies】ベクシル −2077 日本鎖国−

鎖国という言葉を使ったのは小・中学校の歴史の時間
以来かもしれません。
誰もがあたり前に過去のこととして流してきたことが、
ある日突然未来に現れる。

監督は「ピンポン」の曽利文彦。彼がプロデュースした
同じ3Dライブアニメーションの「アップルシード」の
発展形とも取れる本作。
「アップル〜」がかなりアニメよりの表現をしていたのに
対して本作ではより緻密に、リアルさを追求している。
背景やエフェクトなども格段にリアルになり、表現のレベルは
かなりの向上が伺える。
依然として、トゥーンシェーダ特有の違和感のある影の
つき方は気になるものの。

加えて、「ピンポン」をスーパーカーのプロモのように
鮮やかに撮った曽利監督ならではのアクション演出は、
本作でもかなり冴えている。
荒野を疾走するロックンロール感は熱い!
日本映画らしくないサントラだな。と思ったら
スコアを作曲しているのは日本人じゃなかったりするわけだ。

しかしながら惜しむらくは、中盤以降のストーリー展開か。
この10年における日本の真実が語られ始める辺りから、
物語の収束先が少し小ぢんまりしすぎかな、と感じる。
登場人物も若干少ないので話としてはまあ、一応破綻せずに
終わるんだがテーマの広がりとか掘り下げが不十分だし、
主人公であるベクシルの活躍も場も意外と少ない。
テーマが挑戦的なだけに、だいぶ負けた感があるなァ。

ともあれ、個人的にはこれまでのジャパニメーションとも
実写とも違う、新しい映像表現の分野として成長した本作は
評価はできるかなと思う。
あとは日本映画界は、シナリオをちゃんと書ける人材の育成に
力を入れるべきですな。


☆×2(5点満点中)

【movies】トランスフォーマー

冒頭、カタールのアメリカ軍基地の襲撃シーンから
とにかく圧倒的!
強い、強すぎる!
一体その火力を身体のどこでこしらえているかは定かじゃ
ないがまさに阿鼻叫喚の制圧力。(久々に私は悪を見た!)
変形よりもまずその攻撃力に驚かされる。w

かくして全編、変形に次ぐ変形で綴られる一大叙事詩。
何度観ても面白い変形シーケンスもさることながら、
アクションもとにかくド派手。
先日の「パイレーツ3」と比べても、これはスゴイ。
予告編でアレだけアクションシーンを出せば普通はネタ切れかと思うが、
無尽蔵の武器弾薬のごとくとどまることを知らない。

こいつら生きる火薬庫か。(笑)

この映画における被害総額と製作費は聞いてみたい。

さて、マイケル・ベイ監督といえばファーストフード並みの
大味で有名だが、今回は脚本が良かったらしい。
ひととおり観るにあたってはちゃんと、目的を果たしてるし
終わり方もGood。
多少使い切れてないキャラクターや、ちょっと勢いで
カバーしてそうなところもあるけれど、全体としては
DVD買ってもいいなと思える出来栄えだ。
オートボットたちのキャラクターも、いかにもハリウッド的と
いえばそうだけど、個性豊かで愛嬌のある存在として描いて
いるところには共感できる。
ラジオで喋るバンブルビーはいいヤツだ。

ただ、世界情勢を示唆するような台詞を入れておきながら結局
アメリカ国内だけで完結しちゃってるあたりは
突っ込みどころとして押さえておきたい。
“犠牲なくして勝利なし”という台詞もテロリズムを
想起させるので、個人的には賛同しかねるところだね。


以上をまとめると、
日本男児が泣いて喜ぶ変形ロボットを極めつけのリアリズムと
徹底した破壊描写で味付けした新感覚・ハリウッドドリーム的
エンターテインメントの本作は、この夏の本命として
間違いない部類でしょうね。


☆×4(5点満点中)

【movies】パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

全編約3時間ですが、いやはや、
盛りだくさんの内容で面白いですね。
とにかくキャラが多い!
さしずめ今回のテーマは、各人の思惑がそれぞれ違うので
各々がどうやって相手を上手く利用してそれを達成していく
のかってところでしょうか?
しかしキャラがあんまりにも多いので
その辺の整理に大分時間を使っちゃってる気がしました。

思えば1作目から、各人の思惑のズレを楽しむっていうのが
ストーリー上の大事なスパイスでしたから、キャラが増えようが
その思いを貫いたんでしょう。

個人的にはもっと、チョウ・ユンファなんかは出番を増やして
ほしかったですねぇ。
デイヴィ・ジョーンズも前作の存在感を考えると今回は少し
影が薄くなってるような…。
てか、あれほど強烈だったクラーケンがいつの間にか死んでる
のがショック。

まあそれはさておき、ラストのブラックパール号と
フライング・ダッチマン号の戦いはさすがの面白さでしたねぇ。
このシリーズを通しての、ゴア・ヴァービンスキー監督の
アクション演出の手腕はたいしたものだと思います。
山のようにアクションシーンがありつつ、どれをとっても
面白いなーと思って観れてしまうのは、単純に言えば趣向を
凝らしてるんでしょうけど、そういったシーンになるとまた、
各キャラの性格が活かされているのがポイントでしょうね。
キャラクター戦略ですね。ええ。

でも本当のことを言えば、あの場にいた全部の船が入り乱れて
戦って欲しかったですけど。。

ハンス・ジマーの音楽は今回も格好いいです。


シリーズを観終わって、個人的にはやっぱ1作目が一番かな。
でもDVD−BOXを買って全部見直すのも悪くないかも、
ですね。
ネタが豊富な映画は何度観ても発見があって楽しいものです。


☆×3(5点満点中)

【movies】ファウンテン 永遠につづく愛

なんかタイトルだけ見ると身構えたくなるような感じだが、
実際はラブストーリーというより命の物語だと思った。
私が個人的に注目し続けている
ダーレン・アロノフスキー監督作。

中世、現代、そして未来と3つの舞台で展開される物語。
それぞれの主役をヒュー・ジャックマンと
レイチェル・ワイズが演じ分けている。
3つの話がどうつながっているのか、ということに
観客としては目が行ってしょうがないのだが、
実のところこの映画の全てはトミーが先立つ妻に対して
「さようなら」と言う、たったそれだけの
言葉を搾り出すために激しい苦悩や葛藤と戦う物語である
ということに集約される。

愛する人の死の、その耐え難い重さを2時間かけてゆっくりと
消化(昇華)する本作の構成は、ある意味では荘厳なアートだが
反対にエンターテインメント性を犠牲にしてしまっている。
ダーレン監督の斬新なカメラワークや演出は残念ながら、
という感じだ。

ただし今回の苦悩の主役であるヒュー・ジャックマンは
なかなかの熱演ぶりだし、
生命の木のビジュアルや死にゆく星・シバルバのショット、
マヤ文明における世界観・死生観など面白いキーワードも
ちらほら見える。

たまにはメジャーを外れた映画も観てみたい、という人には
オススメですかねぇ。


☆×2(5点満点中)

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しまんちゅ

しまんちゅ

へこみやすい魚座、最近自分は天然かもしれないと思い始めたAB型。
寝ても覚めても映画に埋もれる日々が好きであります。
映画検定はまだまだ3級です。これからも頑張って勉強しようと思います。
その他、たまにロック、小説にふけり、思い立って旅行に行ったり写真など撮ってみたり。

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